え、これ肺なの?!

2017年08月18日

先日ご紹介した信楽の続きです。

そのカフェの横で、とある展覧会がこじんまりと開催されていました。
のぞいてみると、

え、これ肺なの?!
Title:“癌の症状”
綺麗な柄の焼き物オブジェだろうと思って近づいてみたら、
なんともブラックジョーク的な、シニカルな作品でした。
(肺は陶芸品で、肺をつなぐ器官は配管部材でしたface08

え、これ肺なの?!
そんな肺がんに侵される様子を表した三つの作品が並んでいました。
どうやら、作者のご兄弟にタバコによる肺がん患者がいらっしゃって
みんなにはそうなって欲しくないという思いが込められているとのことです。
シニカルなことをとてもポップに、綺麗に見せることができるのがさすがアーティストですね。

え、これ肺なの?!
↑こちらも綺麗なコバルトブルーのタイルだと思って近づいたら、
肺のレントゲン写真が題材でした(苦笑)

え、これ肺なの?!
そして、奥の薄暗い部屋に行ってみると、綺麗に並べられた陶器がほのかに
灯されていました。
陶器は普通光を通さないのですが、特殊な土を使ってこのように光が透けるように
焼かれたのだそうです。そして、各陶器の蓋にあるモチーフは
この陶器を作るときに世界各地で分けてもらった土を混ぜて焼いたそう
なのですが、その土の出身場所がモチーフになっているそうです。
作者の実家近くの神社や、海外の教会、信楽のミホミュージアムなど
様々な場所が表されているとても面白く、そして人や世界との繋がりを
感じる作品でした。

もう一点違う作者の作品もあり、
デンマーク・日本・韓国の3名の作品の展示会なのでした。

え、これ肺なの?!

そして、この展示会は世界5カ国(アメリカ・イラン・トルコ・日本・フランス)の
同時開催で、“FRONTIER”(国境や境界・未開拓の新分野を意味する)という
global exhibition でした。
そして、日本はこの信楽でのみの開催で、陶器からの発信をテーマに
されているということです。

なんとも不思議な世界観でしたが、たまにはアートな世界に触れるのも
大切ですね。

開催は8/20(日)とのことなので、興味を持たれた方は
お早めに。

ハーモニアA





Posted by ここをこだわったといえる家づくり「みんなの家」 at 09:00